朗読屋

ゆのまえ食堂

2017年04月22日 16:55

休憩時間にテレビをつけてみたら
地域発ドラマ
朗読屋 というのを放送中だった

途中から見ていると
中原中也の詩を
頼まれて朗読している様子で

昔、習った詩が読まれていって

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に落ちていた。

それを拾って役立てようと
僕は思ったわけではないが
なぜだかそれを、捨てるに忍びず
僕はそれを袂に入れた。

月夜の晩にボタンが一つ
波打ち際に落ちていた

それを拾って役立てようと
僕は思ったわけでもないが
   月に向かってそれは抛れず
   浪に向かってそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた

月夜の晩に拾ったボタンは
指先に沁み、心に沁みた。

月夜の晩に拾ったボタンは、
どうしてそれが捨てられようか?

月夜の浜辺 という詩
この詩は好きだったせいか、
いまだに覚えていて
すらすらとでてきてびっくりした

山口発地域ドラマの再放送だったようで
山口県生まれの中原中也の詩が
登場したところだったようだ


先日、実家をみていたら
山口県萩に慰安旅行に行ったとき
気に入って買った萩焼が、
使わずしまわれていたのを見つけ
大事に持って帰った

これからは
普段使いしようと思っている