焼き菓子に助けられ
それは1週間ほど前のことです。
時々お越しいただいているお客さん。
帰り際に、
いつもにっこりされて、
頭を下げて帰られるのです。
笑顔でごちそうさんと言って帰られる方も多いのですけど、
私たちが知っている人かなぁと、
ちょっと気になっていましたので、
誰かなと考えてみました。
ひとりが、
配達に行くところの人かもと言うので、
思いきって尋ねてみました。
あの~、〇〇さんでしょうか?
いえ、違います△△です。
その人に似ていましたか?
あっ、そうなんです。
帰り際、いつもにっこりさせれているので、
知ってる人かなぁと思いまして、、、
でも、あとの言葉が続きません。
え~っと、
お菓子って食べられますか?
はい。
これ、生姜の焼き菓子なんですけど、よかったらどうぞ。
なんて言って、手渡ししていました。
気まずかったかなと思っていたら
次の日、
職場の方々といらしてくださいました。
今日はお友達と一緒ですね。
昨日はお菓子、ありがとうございました。
よかった。
お客さんに声をかけるのは、
タイミングもあり、
その人のことを知らないと、なかなか難しいものです。
数人でいらしてる方は、
その場で話されていることも多く、
あまり話をすることもありません。
ひとりの方は、
そっとしておいてほしい人も多いようにも思います。
もちろん、
お客さんから話しかけられたり、
聞かれることもあり応えたりで、
時には長くなってしまうこともあります。
ちょうど目が離せないときや、
電話対応しているとき、
厨房からは遠目にもあって、
なかなかお客さんの帰り際にも、
顔を覚える機会も少ないのですけど、
気が向いたら、どうぞ声をかけてください。
そして、きょう
また愛想のいいお客さんが何人も何人も、
帰り際ににっこりされて、
ありがとうございますと言いながら、
どなたか知ってる方だったかなと、
必死で考えている私たちでした。
ほんとうにありがたいことです。
食べに来ていただいて、
ありがとうと言っていただいて。
笑顔で。
私たちも、外食好きなので、
機会があったら出かけることもあり、
その店で気持ちよく過ごせたときは、
ごちそうさま、また来ますと言うこともあります。
でも、ちょっとがんばらないと喋れないほうなので、
これからもこれまで通りの流れで、
ぼちぼちのペースで会話しようと思います。
その最初のお客さんですけど、
今夜もみえたので、
また押し付けのように、
ちょうど焼いていたカフェノアを、
おすそ分けしました。
ちょっと焼き加減がうまくいかなくて、
焼きすぎた感ありの出来でしたけど、
まぁいいかと渡すことができました。
こんな調子で、
顔見知りの人が、
スローペースで増えていくのはうれしいことです。
それから
年明けに、孫たちが書いて箱の中に入れておいた、
串木野駅まえのツリーを見に行ってきました。
ありました。
しっかり、その板を留めてありました。
賑やかな佇まいにうれしくなりました。