熊本自慢 来民うちわ

ゆのまえ食堂

2021年07月21日 00:20

故郷熊本には、
沢山の優れたものや、歴史があります。


言い使い伝われている方言。

古くから作られてきたもの。


そんなひとつに、
来民団扇(くたみうちわ)があります。









創業明治22年。
熊本県山鹿市鹿本町来民。
母方の実家のあるその土地で作られていて、
柿渋を団扇に塗られており、
年月を経てさらに色合いに深みが増すものです。

`民が来る”という意味の町の名は、
いっそう、縁起ものにふさわしいばかりです。





私のところにも最近になって、
ひとつ手に入りました。

ぱっと見には、
とことん普通のありふれたうちわですが、
その形の美しさは、
扇ぐ風色の妙に、とても適している様子です。





時には、
電気も使わない団扇で、
暑い夏を少しだけやせ我慢しながら、
古き良き時代を思い出してみるのもいいものです。